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AIへの取り組み Vol.3

AI駆動開発ワークショップに、サポーターとして参加して

2026年9月14日中尾(AI駆動開発ワークショップ サポーター)
生成AIAI駆動開発Kiroスペック駆動開発
AI駆動開発ワークショップに、サポーターとして参加して

今回、私はきんでんの皆さんを対象とした「AI駆動開発ワークショップ」に、サポーターとして参加しました。

参加されたのは3名。基本的にはソフトウェア開発を専門としていない皆さんです。全6回のワークショップを通して、AIコーディングアシスタント「Kiro」を使いながらAI駆動開発を学び、最後にはそれぞれが自分自身のアイデアをもとにした開発に挑戦しました。

ワークショップは、いきなり本格的な開発から始まったわけではありません。

最初は「普段、生成AIを使っていますか?」という話から始まり、まずはKiroと自由に会話しながら、AIにできることや、その自由度の高さを体験してもらいました。

そこから挑戦したのが、AIとの対話を通して直感的にアイデアを形にしていく「Vibe Coding」です。

「こんなものを作りたい」と伝えると、AIがコードを生成する。それを実際に動かして、「ここをこうしたい」「この機能を追加したい」とさらに伝えていく。

アイデアを提示し、動かしてみて、結果を確認し、またAIとの対話によって修正する。このサイクルを繰り返しながら、まずは「自分の言葉から動くものが生まれる」という体験からスタートしました。

スペック駆動開発へのステップアップ

もちろん、自由に作るだけではありません。

回を重ねる中で、アプリがどのような仕組みで動いているのか、開発ではどのような考え方が必要になるのかにも少しずつ触れていきました。

そして第3回からは、自由にアイデアを膨らませるだけではなく、「要件定義→設計→タスク分解→実装」という流れで開発を進める「スペック駆動開発」へとステップアップしていきました。

AIが作ったものをそのまま受け入れるのではなく、「この要件で本当にやりたいことを実現できるのか」「この設計でいいのか」を人が確認する。必要であればAIと対話しながら要求を具体化し、修正していく。

後半には、MCPやAgent Hooks、Kiro PowersといったAIコーディングアシスタントの活用をさらに広げる考え方や機能にも触れながら、最終的には3名それぞれが「自分が本当に作りたいもの」を形にしていきました。

設計や仕様を、自然に語り合うようになった参加者

その過程をすぐそばで見ていて、私が特に驚いたのは、第4回、第5回のワークショップです。

最初はAIそのものを知り、Kiroを自由に触るところから始まったはずが、この頃には皆さんがごく自然に設計や仕様について話し合っていました。「ここはこうした方がいい」「この場合はどうするのか」と設計や仕様の話で盛り上がる一方で、「AIはこういうところが大変だ」と、実際にAI駆動開発に取り組んだからこそ出てくる話も聞こえてきました。

あるとき、UIが思い通りに表示されないという相談を受けたことがありました。そこで、どの要素をどこに配置したいのか、どの情報同士を分けて表示したいのかといった意図を整理していくと、参加者自身が「こう見せたい」というイメージをAIに伝え、対話を重ねながら、最終的には意図したUIへと修正できていました。

最初から正確な専門用語や、開発に必要な知識のすべてを知っていたわけではありません。

わからないことがあればAIに聞く。自分が実現したいことを伝えてみる。出てきた結果を見て、違えばまた伝える。その繰り返しの中で、AIの使い方だけではなく、「どう伝えれば自分の意図を形にできるのか」「どう考えれば問題を解決できるのか」ということまで、それぞれが自分なりにつかんでいったように感じました。

数回のワークショップを経て、3名全員がAI駆動開発を理解し、自分自身でAIと対話しながら開発を進めていました。その姿には、サポーターとして本当に驚かされました。

アイデアを「形にする」までの距離が縮まる

ただ、これは単純に「AIがすごい」という話ではないと思っています。

そもそも参加された皆さんは、最初から「こんなことができたら面白い」「こうすればもっと良くなるのではないか」と、さまざまなアイデアを持っていました。

AI駆動開発によって新しく創造性が生まれたというよりも、もともと持っていたアイデアを、自分自身で「形にする」までの距離が一気に縮まった。私は今回のワークショップを通して、そのように感じました。

そして、形にできるからこそ、そこで終わりではありません。

実際に触ってみることで、「ここはもっとこうしたい」「これも加えられるのではないか」と新しい気づきが生まれる。そのアイデアをまたAIに伝え、形にして、もう一度確かめる。AIが人の代わりに創造するのではなく、人がすでに持っている経験や知識、発想を、これまでより早く目に見える形にする。そして、形になったものが、さらに次の発想を生み出していく。

AI駆動開発には、単に開発を効率化したり、非開発者でもアプリを作れるようにしたりするだけではなく、これまで頭の中にあったアイデアを動かし、新しい創造につなげていく可能性がある。サポーターとしてその変化を間近で見たことで、私自身もAI駆動開発の可能性を改めて知ることになりました。

誰かと一緒に、その可能性を歩む

そして同時に、もう一つ感じたことがあります。

自分たちがAIを使うだけではなく、この可能性を誰かに伝え、その人自身がAIを使えるようになるところまで一緒に歩むことにも、大きな意味があるのではないか。今回、サポーターという立場で参加したからこそ生まれた、新しい気づきでした。

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中尾

中尾

AI駆動開発ワークショップ サポーター

きんでん様向け「AI駆動開発ワークショップ」にサポーターとして参加。参加者がAIコーディングアシスタント「Kiro」を使いこなし、アイデアを形にしていく過程を伴走しながら支援。

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